3.SPICE3を動かしてみる



まず最初に、プログラムの起動と終了を行ってみましょう。SPICE.EXEを実行し、プログラムを起動させましょう。下記の画面がでればOKです。

市販のSPICEは、回路図エディタで入力した回路図からSPICE用のネットリストが抽出できるようになっていますが、元祖SPICEでは、回路図は、ネットリスト形式のテキストファイルで用意する必要があります。不便に感じるかも知れませんが、SPICEを使いこなすにはSPICEネットリストの知識は必須です。商用の高機能のSPICEを使う場合にも、知っていると更に高度な使い方ができます。例えると、ホームページ作成ソフトを使う場合に、HTMLタグの知識があるのと無いのとでは大きな違いがあるのと、同じといえます。キーボードからの入力が多くでてきますので、指の運動をしてから次に進みましょう。

上記のプロンプトの数字は、1から始まってコマンドの実行毎に1つずつ進んでいきますが、あまり気にしなくて結構です。
ここで最初のコマンドを入力してみましょう。
cdと打ち込んでEnterを押して下さい。現在のディレクトリが表示されたはずです。spiceフォルダ直下に例えばworkフォルダなどを作ってそこに回路ファイル(SPICEネットリスト)を入れるようにすると、管理しやすいと思います。一つ上のディレクトリにあがるときは、cd ..として下さい。下に下がるときはそのディレクトリをcd workなどと記入します。
SPICE3では、これ以上のファイルのディレクトリ、ファイルを操作するコマンドはありません。ディレクトリ内のファイルをリストしたり、新たにディレクトリを作ったりする場合には、shell cmdと入力して下さい。MS-DOSの窓が開くはずです。ここでDOSコマンドで希望の操作を行って下さい。cd, dir, md, rd, copy, del, exitなどのコマンドです。もちろん面倒でなければ、Windowsのエクスプローラで希望の操作を行っても構いません。DOSプロンプトでexitと入力するとDOS窓が閉じ、SPICE3に戻ることができます。

SPICE3を終了するには、SPICE3のプロンプトでquitまたはexitと入力して下さい。もちろんウィンドウの終了ボタンでもOKです。


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