図6-1 回路ファイル・エディタの起動 |
図6-2 回路ファイル・エディタでサブサーキット・モデルを開いたところ |
図6-3 参照モデルやライブラリの追加 |
図6-4 参照させたいモデル・ファイルやライブラリを探す |
図6-5 目標のモデル・ファイルを指定し、「開く」ボタンをクリックする |
図6-6 .LIBを選択し、Addボタンをクリックする |
図6-7 シンボルにモデル名を入力する |
図6-8 モデルが交換され、完成した回路図 |
Column [コラム] ----- サブサーキットのシンボルとモデルの関係サブサーキットは、プログラミングのサブルーチンと同じで、メインルーチンから呼び出される形式になっていて、メインツーチンつまりSPICEでは最上層の回路図をすっきりさせ、サブの部分は何度も繰り返し使用できるという特長があります。 回路図上でサブサーキットは、いくつかの端子(ピン)を持った一つのシンボルとして表されます。 外部のサブサーキット形式のモデルを、自分のシミュレータに取り込んで使用したい場合、通常提供されているのは、モデルのみです。 モデルとは、図6-2に示したようなテキスト・ファイルです。回路図上のシンボルは、このモデルの記述とぴったりと一致していなければなりません。 シンボルとモデルの一致とは、具体的には以下のようになります。 ![]() (サブサーキット形式のモデルの例) * LF353 OPERATIONAL AMPLIFIER "MACROMODEL" SUBCIRCUIT * CREATED USING PARTS RELEASE 4.01 ON 06/27/89 AT 08:19 * (REV N/A) SUPPLY VOLTAGE: +/-15V * CONNECTIONS: NON-INVERTING INPUT * | INVERTING INPUT * | | POSITIVE POWER SUPPLY * | | | NEGATIVE POWER SUPPLY * | | | | OUTPUT * | | | | | .SUBCKT LF353 1 2 3 4 5 ← 当てはめるシンボルは、ここのピン数とピン順番が重要!! * C1 11 12 3.498E-12 C2 6 7 15.00E-12 DC 5 53 DX DE 54 5 DX DLP 90 91 DX DLN 92 90 DX ・ ・ ・ .ENDS LF353 ●シンボルとモデルの重要な一致点 (1) シンボルは、全部で5ピンであり、モデルの".SUBCKT"ステートメントでも全ピン数は5である。 (2) シンボルにおけるピンの順番は、「+入力」,「-入力」,「+電源」,「-電源」,「出力」となっていて、 これは".SUBCKT"ステートメントでも、同じ順番である。 つまり、「サブサーキットのシンボルとモデルで一致させるべき点は、ピンの数とピンの順番です。」 ".SUBCKT"ステートメント内のピンの名前は、サブルーチン内だけのルールなので、どんな英数字であっても関係ありません。ピンが意味する内容が一致していれば良いということです。 このピン数や順番が合わなければ、回路図とモデルのピン配列が合わないことになり、正しくSPICEネットリストが生成されません。 なお、このモデルのピン数やピン順番の注意は、ユーザーやデバイスメーカーが自由に作ることのできるサブサーキットによるモデル(.SUBCKTコマンド)の場合にのみ必要となります。".SUBCKT"コマンドではなく、".MODEL"コマンドを使っているダイオード、トランジスタ等のデバイス・モデルを、取り込む場合は、SPICEの標準ルールでピン数が順番が決められているので、悩む必要はありません。 |